「えっ、ラブドールが裂けた!?どうすればいいの…」
そんな焦りを感じたことはありませんか?実は、TPE製のラブドールはとてもリアルな反面、破損しやすい繊細な素材でもあるんです。
大切にしていたドールにキズや裂け目ができると、ショックは大きいですよね。
「これって自分で直せるの?」「修理って難しい?」「捨てるしかないのかな…」そんなふうに悩む方は少なくありません。
でも大丈夫です。
このページでは、破損時の正しい対処から、修理・処分・予防方法までを初心者にもわかりやすくまとめました。
- TPE素材の特徴と破損しやすい状況
- 破損に気づいたときの具体的な応急処置
- 修理に必要な道具と正しいやり方
- 処分・買取時に気をつけたい注意点

- 所有ドール数:4体(等身大・素材や構造が異なるタイプ)
- 使用歴:約8年
- 好きなタイプ:リアル系/ナチュラルメイク/程よい重量感
- 発信スタイル:実体験をベースに、できるだけ中立で実用的な情報を意識
この記事を読み終えたころには、焦らずラブドールに向き合える安心感と、正しい判断ができる知識が手に入っているはずです。
大切なドールをこれからも長く愛用していくために、ぜひ参考にしてください。
ラブドールの破損の原因と修理の基本
- TPE素材の特徴と破損リスク
- 割れたときにすぐやるべきこと
- 修理に使える接着剤の種類と注意点
- 修理作業に必要な道具と準備
- 自己修復はどこまで可能なのか?
TPE素材の特徴と破損リスク
TPE(熱可塑性エラストマー)は、ラブドールで広く使われている素材のひとつ。リアルな質感と柔らかさが魅力で、初めてのドールとしても選ばれやすいです。
ただし、TPEには以下のような注意点があります。
- ひっかき傷に弱い:爪や尖ったアクセサリーなどで簡単に裂けることがあります。
- 熱に弱い:高温の場所に置くと、変形やべたつきが発生しやすくなります。
- 色移りしやすい:濃い色の下着を長時間着せると、そのまま色が沈着してしまうことも。
TPEの特性を知っておくだけで、破損のリスクをグッと減らせます。ラブドールに使われる素材としては扱いやすい方ですが、“やさしく使う”ことが長持ちのコツです。
ラブドールにはTPE以外にもシリコン素材があります。それぞれの特徴や違いを知っておくと、購入後のトラブルも防ぎやすくなります。
→ ラブドールのシリコンの匂いとは?TPEとの違いや品質の見分け方
割れたときにすぐやるべきこと
ドールの肌に亀裂や破れを見つけたら、まずは焦らずに状態をチェックすることが大事です。慌てて触ったり、引っ張ったりするとかえって傷口を広げてしまう可能性があります。
次にやるべきは、破損箇所の清掃です。汚れがついたままだと接着剤の効果が下がってしまうので、ウェットティッシュや無水エタノールなどで優しくふき取ってください。
水で洗うのはNG。乾燥もしっかりさせましょう。
以下のような流れで進めるのが安心です。
- 破損箇所を確認(どれくらいの深さ・広さか)
- ウェットティッシュで軽く拭く(ゴミや皮脂を取る)
- 風通しの良い場所で乾燥
- 修理に必要な道具を準備する

この時点で無理だと感じたら、無理に修復しようとせず、専門の修理サービスに相談するのもアリです。
修理に使える接着剤の種類と注意点
TPEラブドールに使える接着剤って、実は「普通の接着剤」とはちょっと違います。
TPEはゴムのようでいて、実はゴムじゃない。だから一般的な木工用ボンドや瞬間接着剤では効果が薄かったり、逆にドールを傷めてしまうこともあります。
使える接着剤は主にこの2タイプです。
接着剤の種類 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
TPE専用溶剤タイプ | 破損箇所を軽く溶かして、素材同士を再接着 | 換気が必須。使用量は少しずつ |
CAボンド(瞬間接着剤) | 応急処置用に使える。ただし仕上がりは粗い | 跡が残りやすいので目立たない場所向け |
特におすすめなのはTPE専用接着剤です。これは溶かしてくっつける“溶着”方式なので、自然な見た目に仕上がります。
ただし、溶剤は揮発性が高く、強いニオイがするものも多いので、使用時は必ず換気をして、ゴム手袋なども着用しましょう。
修理作業に必要な道具と準備
ラブドールの修理はちょっとしたDIYみたいなもの。しっかり準備すれば、初心者でもある程度きれいに直すことができます。
- TPE専用接着剤(溶剤タイプ)
- 綿棒や爪楊枝(細かく塗るために便利)
- ウェットティッシュ(事前の清掃用)
- 懐中電灯やスタンドライト(細かい作業時に見やすく)
- ピンセットやペンチ(位置調整などに役立つ)
- アセトン(必要な場合のみ):古い接着面の除去などに
また、作業場所は換気の良いスペースを選びましょう。溶剤のニオイが強いので、密室だと体調を崩す恐れがあります。



服や机が汚れる可能性もあるので、新聞紙や使い捨てのシートを敷くのもおすすめですよ。
自己修復はどこまで可能なのか?
「ドールって自己修復するんじゃないの?」って思われがちですが、正直なところ“自然に治る”わけではありません。
TPE素材はたしかに「弾力がある」「形状記憶っぽい」特性を持っていますが、裂けたり破れたりした部分が勝手にふさがることはありません。
ただし、小さな亀裂や軽い凹みであれば、温めることで素材がなじみ、ある程度目立たなくなるケースはあります。
自己修復の目安
- 軽度のへこみや折れ跡:温風ドライヤーで回復することも
- 浅いキズや表面のざらつき:専用オイルやベビーパウダーでカバー可能
- 裂けや深い破れ:専用接着剤や補修が必要、自己修復は不可
つまり、ちょっとしたダメージには対応できるけど、明らかな破損は自分で直す必要があるというのが現実です。
ラブドールを破損した後の選択と対処法
- 長持ちさせるためのメンテナンスと保管法
- 修理と処分、どちらを選ぶべきか?
- 処分方法の種類と気をつけたいポイント
- 買取サービスを活用する際の流れ
- 処分前に確認したい個人情報の扱い
- 金属骨格や部品の正しい処理方法
長持ちさせるためのメンテナンスと保管法
この項目では、「TPEが傷みにくいようにどう日常的にケアしていくか」という視点でまとめています。
素材の性質を理解したうえで、予防としてのケアをしておくと故障のリスクも減らせます。
基本的なお手入れの流れ
- 使用後はぬるま湯+中性ソープで洗浄
- 水気を完全に拭き取り、風通しの良い場所で乾燥
- 肌全体にベビーパウダーをまぶして保湿とベタつき防止
以下に、保管時のポイントをまとめます。
- 長期間使わないときは柔らかい布や毛布で包む
- 寝かせて保存する場合は関節に負担がかからない姿勢で
- 直射日光や高温多湿は避ける(押し入れやクローゼットがおすすめ)
ちょっとした習慣で、ドールの寿命はかなり変わってきます。“壊れてから対処する”のではなく、“壊れないように気をつける”ことが大切です。
ラブドールは届いた直後からの扱い方がとても重要です。お迎え後の準備や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ ラブドールが届いたらどうする?初心者向けの準備と注意点まとめ
修理と処分、どちらを選ぶべきか?
ラブドールが壊れてしまったとき、「直せるのかな?」「もう処分した方がいい?」と悩む方は多いと思います。そんなときは、修理と処分を冷静に比較してみることが大切です。
以下は、判断の目安です。
判断ポイント | 修理に向いているケース | 処分を考えたいケース |
---|---|---|
破損の程度 | 小さな裂けや表面のキズ | 骨格の破損や広範囲の劣化 |
費用と手間 | 接着剤や簡単な道具で済む | 修理費が新品並みにかかる場合も |
感情的な価値 | 思い入れがある/思い出がある | 特にこだわりがない/買い替え予定あり |
どちらか迷ったときは、破損箇所を写真に撮って修理業者に見てもらうのがおすすめです。



「直せる・直せない」がはっきりすれば、気持ちの整理もしやすくなりますよ。
処分方法の種類と気をつけたいポイント
このパートでは、処分の手段について実務的な「やり方の種類」に絞って紹介します。どれを選ぶかで、手間や費用、安全性が変わってきます。
- 自治体の粗大ゴミとして出す
→ ゴミ区分が市区町村で違うので、事前確認が必須。ダンボールで包んで中身が見えないようにすると安心です。 - 不用品回収業者に依頼する
→ スピーディーで簡単。中には「ラブドール専門対応」を明記している業者もあります。 - ドールメーカーの「里帰り」サービスを使う
→ 海外製ドールを買った人向け。返送して処分してくれることも。
注意点としては、「中身が見えないように梱包すること」と「処分方法が法律や地域ルールに合っているか確認すること」。



特に違法投棄は絶対NGなので、手間を惜しまないようにしましょう。
買取サービスを活用する際の流れ
「壊れてないし、まだキレイ。捨てるのはもったいないな」
そんなときは買取サービスを選択肢に入れてみましょう。この項目では、売るときの具体的な流れと注意点をまとめています。
- 査定依頼を出す
→ サイトから写真と簡単なスペック(素材・サイズ・購入時期など)を送るだけ。 - 仮査定の連絡が来る
→ 査定額に納得できれば、発送手続きへ。 - 発送・本査定
→ 検品後に正式な買取価格が通知され、OKなら入金。
高く売るコツは以下の通りです。
- 洗浄済み・パウダー処理済みであること
- 元箱やウィッグ・衣装など付属品をそろえる
- 使用感が少ない or 使用なしであることを正直に申告
状態によっては「買取不可」になることもありますが、相談だけなら無料の業者がほとんどです。気軽に問い合わせてみましょう。
処分前に確認したい個人情報の扱い
ラブドールを手放すとき、つい見落とされがちなのが「個人情報の痕跡」です。自分のプライバシーを守るためにも、捨てる前に確認しておくべきポイントをお伝えします。
- 梱包箱に貼られた送り状やラベルは完全に剥がす
- 保証書や購入時の領収書が残っていれば破棄する
- スマホ・クラウドに保存されたドールの写真も削除
- カスタムオーダー情報(刺繍・刻印など)がある場合は布などで覆って処分
また、回収業者を利用する場合でも、自分の名前や住所が表に出ないような梱包や申し込みを心がけましょう。
何より大事なのは「誰にどう見られても困らない状態にしてから手放す」という意識です。大人のアイテムだからこそ、最後まで丁寧に扱ってあげたいですね。
金属骨格や部品の正しい処理方法
TPEやシリコン部分は焼却や埋立向けですが、内部の金属骨格やジョイント部品はそのまま出すと危険だったり、回収拒否されることもあります。
処理の基本は「分別」ですが、全部バラすのは手間がかかるので、無理に解体しようとせずに以下のような方法を考えてみてください。
- 金属部分が飛び出している場合のみカバーや保護材で包む
- 自治体の指示に従って「金属類」として出す
- 不安があれば不用品回収業者に丸ごと依頼
どうしてもバラしたい場合は、軍手+工具+保護メガネは必須です。内部フレームは思った以上に硬くて鋭利なパーツもあるので、安全第一で進めてください。
まとめ:ラブドール破損時の対応と予防方法
ラブドールは繊細なパートナー。特にTPE製のモデルは柔らかくリアルな反面、破損や劣化にも気をつけたい素材です。
この記事では、ラブドールの破損に関する基礎知識から、修理・処分・予防の実践的なポイントまで幅広く紹介しました。
以下に、今回の内容の中で特に大切なポイントをまとめます。
- TPE素材はリアルな質感だが傷や熱に弱い
- 破損に気づいたらまずは清掃・乾燥を行う
- 修理にはTPE専用の接着剤を使用するのがベスト
- 日常的なメンテナンスと正しい保管で破損リスクを減らせる
- 修理か処分かは破損の程度と費用感で判断
- 処分時は個人情報の痕跡にも注意が必要
- 金属骨格や部品は分別・安全対策が大切
ラブドールは適切に扱えば長く付き合える存在です。
万が一の破損も焦らず対応しつつ、日頃からのケアを心がけて、大切にしてあげましょう。